2006年08月25日

トップライトを極める

 
 
 
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お金の話題を中途半端に終わらせておいてそりゃないだろ・・・・・・と前回を読まれた方はお思いでしょう。
 
否。
 
得する話題を中心に据えて書き込むブログにするつもりですが、実はこれも広くは得する話しです。
 
どうしてかって?
 
これは居間の南面に設けられたトップライト、普通に考えれば明るいのはいいが暑くてたまらんから、こりゃ邪道・・・・・と思いがち
 
ところが良くエアコンが効く。
 
日差しを遮る、冷気を逃がさないけど換気は出来てる、木に囲まれたやすらぎ。
 
オマケに夜景が美しい・・・・・・
 
このあたりの技術はお任せ下さい。

2006年08月21日

エネルギーを運ばない技術

 

???????i?{???jエネルギーを運ばない技術とは何を意味しているかわかりますか?


ヒント、エネルギーを運ぶのは空気です。


もうひとつヒント、室内と室外の空気です。
 
分かりましたか?
 
室内の空気を冷やすのは空調機ですよね、でもいくら涼しくても窓を開けたら一瞬にして外気と同じ温度になってしまいます。


いくら断熱材を厚くしてもどれだけ性能の良いガラスをサッシにはめ込んでも一秒間窓を開けたらおしまい。
 
空気が運ぶエネルギーロスはどうしようもなく膨大です。
 
どれだけ室内を冷やしても外気の温度を下げるのは至難の業、当然です、大気は大気と呼ぶがごとく。
 
際限なく慎ましやかな室内の快適さを逃がさないためには、どこまでいっても気密性能を上げることが最優先と思います。
 
鉄筋コンクリートの昔からあるアパートメントは断熱材の使い方の悪さで結露こそすれど、やはりエアコンの効きはいいのです。
 
一住戸の気密が破れる部分は南面のサッシのみ、木造の住宅のように四方八方にそんな場所はないのです。
 
気密をとって空気の流れをコントロールすることは、エネルギーロスをなくす大きなワザであることを体得しています。

2006年05月16日

窓(マド)と間戸(マド)

窓は英語のwindowの、まさに風を通す部材のイメージ、これを日本人は間戸と書いたようです。
杉原さんの想像ではなく故清家清先生の本にも書いてあります。
間を区切って使用していた日本建築にはこの言葉がピッタリ、源氏物語の絵巻物は教科書でもお馴染みですが思い出していただけるとよく解りますよね。
こちらのように日本の在来の木造軸組工法にはこの間戸により空間を区切ること、それは内部空間だけでなく、外部空間との境となる窓にもそのまま当てはめても面白いですね。

いつも断熱気密性を高めてボリュームのある空間を作っていますが、壁のあちこちに建具を忍ばせて区切りに自由度を持たせる手法を自然に多用することになってしまったのはちょと興味深い現象。
昔の夏を旨とすべし、の通風良好のみではなく、締め切ったらエネルギーを逃がさないぞ、の杉原さんの住宅でも、やはり別の意味合いで建具で空間を区切っています。
こちらの住宅でも良くわからないかもも知れませんがそんな工夫が隠されていますので平面図も参照してみてください)

それは音や風、人間の視界、冷暖房効率、間の使い勝手など、考えると奥の深いのが間戸です。

2006年05月10日

収納と生活

収納に関する建築主さんからの要望に最も多いのは「たくさん欲しいのです」というのものです。
あまりにも漠然としすぎていてどう受け止めていいものやら迷ってプランに具体的にどう配置して良いものやら困ることが多いため、まずはホームページ住まい方サーチからいただいた資料を手掛かりにしてゆきます。

プランするうえでの考え方の一つとしてシンプル住まいの中での行動を振り返り、その目的場所のそれぞれで便利なようにという合理性に基づくことが良かろうというものです。
したがって、目的を果たす場所たとえば洗面所には何が欲しいか、台所には何が欲しいか、便所には何が欲しいか、といった具合に建築主さんに質問を繰り返すのが入り口になっています。

ところが面白いのは住まいを生活の場としてだけとらえていない人もいらっしゃるということです。
「センス良く」ということを優先させる場合もあります。

最近面白いパターンが登場しました。
それは今までで最もおおらかな考え方です。
現実の生活に登場しなくなったものはとにかく大きな納戸がどこかにあれば、そこにつっこんどきます、というものです。
曰く「時間がたってあらためて昔の写真や持ち物が出てくると懐かしくて楽しいものですよ、処分が難しいからと何でも整理して捨てることを考えなくてもいいじゃないですか」という意見です。
言い得て妙!

小生のように写真でも記念品でも捨てるくらいなら最初から買わなきゃいいんだよ、というのはこの人に言わせれば世捨て人に写ってしまいそうですが、最近では整理という行為は住まいの中の見栄えを良くすることだけでなく、生活のある時点でのセクションを設けて自分そのものを整理整頓して次を思う行為なのだろうと。

知らず知らずも内に誰もが行っている行為ではないでしょうか?

住まいを新築するに当たって、表面的なことばかりでなく、過去を振り返ると収納スペースをどうするかのヒントが拾えるのではないでしょうか。

2006年04月12日

アイシネン気密断熱システム

以前にもご紹介しましたアイシネン、今までいろいろな断熱気密を試してみましたがアイシネンが一番間違いのない性能を実現してくれているようです。
もちろん、現在の小生のデザインではという条件がつきますが。
材料の性能だけでなく、工法の手軽さという点が特に他の断熱気密に比べると優れています。
2,3日という時間で吹き付けるのみで必要な性能を確保できます。

ただ現場での吹き付け後の見栄えの印象に個人差があることによる施主さんの対応には、ときたま苦労します。
建物全体としての性能は大丈夫としても発泡のケロイドのようで厚みの条件を確保しづらい状況に修正工事を要求せざるをえないときがときたまあります。

アイシネン単体の商品の仕上がりに対する考え方には、北米からの輸入品に日本人らしい思いを突きつけているようで苦笑してしまいます。

みなさんも検索サイトでアイシネンを調べてやってください。

2006年01月16日

デザイン寛的・その7

皆さんは室内に柱がポツンと独立して立っているような部屋を見たことがありますか?
また、そんな状況は気にしますか?

建築主さんとプランの打合せを進めている課程では、平面図を前にしていることが多いものです。
仮に立体的なパース図や模型が隣にあっても理解の度合いが浅い状態ではかなり打合せは紛糾します。(こちらの能力不足かもしれませんが)

そんな一連のプラン作成の流れの中で、突然部屋の真ん中に柱がポツンと現れようものならばたいへんです。

もちろんこちらとしてはその柱に対しての構造上あるいはプラン上の大義名分を振りかざしてみてもケンモホロロ・・・・となることもありますが、地震発生のテロップがテレビに何度も流れるとさすがに状勢が変わってきています。

デザイン上の面白さもさることながら、やはり構造上の理由で決まるべき性質の話しであることをここでは強調しておきたいものです。

2006年01月14日

デザイン・寛的・その6

空間の魔術師とか匠の技なんてことばがテレビの中で踊っている時代になりました。
特に最近は国会の証人喚問にまで建築士さんが登場して午後のゴシップ番組にネタを提供しています。

デザイン的に洗練された住まいを求めてやまない人種も以前よりずっと増えてきた観もあります。
確かに生活の充実感満足感は、良いデザイン気に入ったデザインに包まれておれば得られることには間違いありません。
この椅子はコルビジェの頃のもの、この開放性は林昌子ばり、この打ちっ放しは安藤忠雄の世界か、とデザインフェチぽいですね。

しかし、それだけでいいですか?

年齢的に小生も贅沢になってきたのでしょうか、はたまた現実に住んでいる住まいが古くて不満まるけだからでしょうか、体にストレスをもたらす住まいの空気環境はいやですね。
使い勝手の良いトイレや快適で暖かくて温泉のようなバス、どこにいてもネットいじりができたり、などなど。

デザインが良いからと賞をいただけるより、美味しい食べ物、暖かい環境や家族のアットホームな雰囲気がいいですね。
みなさんはどうですか?

2005年11月29日

C値とはなんぞや

C値とは、建物の延べ床面積に対する隙間面積の割合を表す数値で、床面積1uあたりに何センチの隙間があるかを示しています。
この値が小さいほど気密性が高い事を意味するのです。

何を今更言われなくとも知っているよ、なんてのたまう専門家、否、いえずくりオタクが存在しかねないほどのHPの普及ぶりです。

ただし、隙間が無くて人間は生きていられるのと、真剣に考えすぎてしまい、挙げ句の果てに気密度の高い住宅は息が詰まるから悪い、とレッテルを貼ってしまい笑えない冗談になってしまっている雰囲気の方もいらっしゃいました。

すみません、C値の低さを競争ばかりしていて、正確な意味も伝え忘れている業界も良くなかったのでしょう。
そんな論争も一時期より冷めてきたように感じてきたからこそ、本当の意味を理解してもらわないといけないと考えます。

(財)建築環境・省エネルギー機構が提唱している『自立循環型住宅』はそれまでの論争を飲み込んだように寛大な表現で気密をとらえています。
小生はこれが本当のあり方で、目標とする焦点ではないかと考えています。

それは『自立循環型住宅』を、特殊な技術や未完成の技術を用いることなく一般的に入手できる手法・技術の組み合わせで、住宅の生活時のエネルギー消費を50%削減することを目指すものとしており、「自立循環型住宅の定義」「設計プロセス」「外皮設計技術」「自然エネルギー活用技術」「省エネルギー設備計画技術」「省エネ効果の定量予測」というポイントの絞り方にしており、気密度の数値目標は道具のひとつととらえているようです。

2005年11月18日

デザイン・寛的・その5

はね出す、折る、吊る、混ぜる、割る、省く、の林昌子なんてキーワードでヒントを暗記しておくと意外とアイデアに行き詰まったときに役立ちます。

アイデアをためておくノートにこのブログを利用するのもアイデアだなと、ふと思いついて書いています。

照明器具の中に水を入れてみたらどうでしょう、照射面には水のゆらゆらゆらぎが写り込み、宇宙の大原理、ゆらぎが人間に与える、あるいは感じて反応する現象を表現できないでしょうか。

雨の日には空から水が落ちてきます。
それを高い位置で受け止めて溜める屋根を作る、それは透明な素材で楕円形お椀のような形状です。
太陽の光を受けて地面にゆらぐ模様を写している、溜められている水槽は高架水槽のような役目もになっており、重力による水圧で生活用水の供給源にもなるのです。
位置エネルギーと水という恵み、そしてゆらぎの癒し、それが屋根として利用できたら面白い建物にならないだろうか。ちなみに柱はエンタシスの列柱。

大学生の頃に戻った気分でした。

2005年11月01日

トップライトのバリエーション

現在進行中の現場からトップライトの取り扱いの関する取り組みをご紹介します。

それは「庇とトップライトのコラボ」です。
あまり多くを語ってしまうと秘密をお教えすることになってしまいますので、写真を1枚掲載しておきます。

種明かしはまた後日します。

2005年10月29日

空間が締まる

有名な建築家の書かれた本を読んでいると、「空間の文脈を読む」とか「空間を締める」なんて言葉が出てきます。
空間に文脈なんてあるもんか、空間を締めるなんて手でつかめるわけ無いよ、と思ってしまいます。
有名な方は特殊な言葉を使って周囲をはぐらかす手をよくご存じなものです。
ただ「空間が締まる」という言葉は意味が直接的で理解できる気が以前よりしています。

有名な建築家の美術館や教会の落ち着きや荘厳な雰囲気に出会うとやはりさすがだなと感心させられることは誰でも有るでしょう。

ごく最近では、金沢にある妹島和世の美術館を見に行ったときは、そのアイデアとシンプルで分かりやすい空間構成に「締まっているな」と感じました。

最近、竣工した明秀寺の外陣、内陣照明の作り方で空間を締めてもらってます。

2005年10月20日

デザイン寛的・その4

建築はデザインだけでは語れないし、多くの機能も満たされないような建物は朽ちてゆくものと思います。
世の中の建築を目指す学生さんたちも(実は小生も)デザインというか魅力有る空間を作ることに憧れて、食べていけないのは建築設計を専業としている誰もが思っているし悩んでいることだと露知らずにこの世界に飛び込んでしまいました。
若さ故かも知れませんが・・・

ところが、この年齢になってつくづく思うのは、昨日ご紹介しました杉原千畝の人道的行動が忘れ去られた頃に認められたように、デザインを語れないのは道具を持たない大工さんのように悲しい後悔の残る建築家になってしまうのだろうなということです。

毎日の仕事を通じて自問自答を繰り返し、他の建築家の空間づくりを脇見しながら、淡々と図面を描き続け継続することが、何かの答えにたどり着くのだろうと決め込んでいます。

大学受験の頃教えてもらった「継続は力なり」ということばは、こんな小生の実に救い、かつ逃げ場所になっています。

ホームページタイトルの「まちかどけんちくか」の意味も時代をリードするような建築家には成りきれない切なさを感じられていいでしょ!

2005年10月16日

はね出す、折る、吊る、混ぜる、割る、省く、の林昌子

表題に並べたキーワードは、かの建築家、故林昌子さんが、よく口にされた言葉です。
独立当初は師である清家清さんと似たデザインだと批判を受けたこともあるようですが、小生は大胆でスッキリした線を見せてくれるデザインに学生の頃は惹かれたものでした。

はね出す、折る、吊る、混ぜる、割る、省く、それぞれを復唱してみると、建物のプランを考えつつ出てきた言葉の意味深さに感じてしまいます。

最近竣工した大垣市内の寺院、明秀寺はそんな言葉を復唱して、勝手に感心していました。

2005年10月01日

素材はコマーシャルから

建築設計というのは、広く浅くあらゆる方面に興味の目を向けることが必要です。
広く浅くというと「なんだいい加減でいいんだ」なんて受け取ってしまいそうですが、ちょとそれは早計な判断です。

深く一点を見つめて見過ぎてしまうと見落としてしまうことがよくあります。
要するに気が多い人間に向く仕事でしょうか?実は小生は二重人格で軽薄で浮気な双子座です。(同じ双子座の人、すみません、でもお茶目で人気者だそうですよ)

建物に関わる事柄にどのようなことがあるかは常に考えつつ進めてゆく作業が設計という行為には不可欠です。
つまり常に追いかけるものに掛けるネットを持って走り続けてゆくようなものです。そしてそのネットは、穴のないように常に新しい状態に繕われていなければなりません。

それには、それが商行為であると分かっていても「買って欲しいんだからサービスしろよ」なんてお客さんになったような態度にならず、新しい情報であれば「教えてくれてありがとう」と受け入れることにすると、スッと頭に残ります。

そんな気持ちの素早い転換が、ときには「この人ちょっと変わっている、何話してんだろ私はこれを売りに来たのに」という気持ちの相手を煙に巻いてしますこともあります。
直感的にこれは面白い設計の素材だとピンときたら、やっぱり世の中で気に入って取り上げている他の人はたくさんいたりします。

そんな中の最近興味を持って、いろいろ変化させて使いこなしてみるのが、デザイン的にも面白く、機械に頼らない省エネルギーの設計素材がこちらです
この中の横ラインを構成するものです。
さあ、何でしょう?

2005年09月30日

誰か地下室を創らせてください〜〜〜

誰か地下室を創らせて下さいませんか?
自分の家で創ればいいではないかと声が聞こえてきそうです。

本当はそうしたいところですが経済的障害と敷地的事情があって無理なんです。
基礎断熱を始めてから監理をさせていただいている現場にて、時間経過で床下空間の温度変化を調べてみたのですが、岐阜県西濃地方の神戸町というところなんですが、夏で26度(摂氏)、冬で15度(摂氏)が平均的な温度でした。

基礎断熱というのは、ベタ基礎の外部側に断熱パネルを張り床下に換気口を付けないで、床下を熱的に外部と遮断した形になっています。いうなれば、地下室の背の低いのです。
地面から2mくらい掘って半地下空間を作り、窓は部屋の上部に取り付けてそこから風と光を取り入れるといった方法で、きっと夏も冬も地熱に包まれた快適な空間がつくれること受け合いです。

地熱の利用は大昔から朝鮮や韓国ヨーロッパなどでもごく一般的に行われてきたことです。
地球の地殻は卵の殻のようで海で6km程度、陸地で10kmから30kmだと知ると、マントルの熱の影響が身近に感じられませんか。

また地下室が有ると耐震的にも有利に働きますよ。

基礎断熱を手がけてから地下室の施工データも集めていますので是非作らせてやってください。

2005年09月26日

アイシネン気密断熱システム

今日はちょっと堅い話ですが、実質的で建設的です。
日本ではマイナーな存在の気密断熱システムかも知れませんが、「アイシネン気密断熱システム」という工法をご存じでしょうか?
専門家でない方で「知ってる、知ってる」なんてうなずかれる方がいらしたらビックリです。
この工法を知るまでは、みなさんも一度は新聞などでご覧になったことのあるような「外張断熱」や「内(軸間)断熱」という2大政党のように対立して論を戦わせている(正確にはテリトリー争いかも)大きな棲み分けが存在していますが、それらばかりに目がいってました。

小生も断熱を本格的にかじり始めたときは、室蘭工大の鎌田先生や南雄三さんの本を読んで研究してみたりして外張り断熱が理想に近いと考えていましたし、実際に設計に取り込んで実践してきました。
もちろん効果も実感できましたが、理想を追求するあまり、その複雑さや機械に頼りすぎていたりするのが気になっていました。
またプランが画一化する傾向があったり、現場管理の善し悪しが完成後の性能を落としたりしている現実の例も耳に入ってきていました。

本来、理想的な工法はもっとシンプルで分かりやすいのが真実であるべきだということに気が付き改善を考えていました。

断熱というのは建物内外の熱エネルギーの主に伝導や輻射による移動を押さえる効果、気密というのは建物内外の空気の対流による熱移動を押さえる効果、換気は建物内外の空気の移動をコントロールする役目といわれています。
暖冷房費を押さえるには基本的なこの3つをどう組み合わせるかです。

元来、寒冷地からはじまった高気密高断熱ですが、東海地方では冬の暖房ロスを逃がさぬように閉じたときには室内外の温度差が激しくないため、断熱性能よりは、より高気密が重要な要素となり、空気の移動による熱ロスを管理出来た方が効果が上がるということに注目しました。
また、熱の移動を押さえるには気密により空気に運ばれる熱を制限した方が良いという北米での理論にも同感したからでもあります。

外張り断熱には躯体内を通気して夏の涼しさを得ることを提唱している工法もありますが、気密性能が得られるのであれば体感的な涼感を得るように躯体内ではなく室内の通風の効果を目指した方がより原点に近く自然で良いと考えました。

すなわち高断熱高気密は東海地方では夏を旨とすべしとすれば冬は暖かく過ごせるいうことかもしれません。

涼感を得る通風に配慮したり、日差しを遮るのは昔から当たり前にやってきたことですが、何故か最近の住宅は庇をわざと短くして熱を入りやすくしておいて高価な熱反射ガラスを使ってみたり、風の通らないプランを率先して作ってしまっています。
単純で分かりやすい通風や日射遮蔽を先に書いた気密の効果に組み合わせることも考えています。

このあたりの理解には、もっと多くの字数が必要だろうと思いますがこのくらいにしておきます。

こんな思いを結晶させたのが「風を感じるオール電化」や「パッシブソーラーとオール電化」です。

2005年09月22日

竹フローリングの感触

竹のフローリングをご存じですか?
「風とオール電化」と題したこの住宅では竹のフローリングを使用してみました。

ムク材のフローリングに人気が集中していますが、設計の立場からいつも確認事項として申し上げているのが「キズを気にしないですか」ということです。
ミーハー気分でムクフローリングを希望され、材種をよく知らないと後悔をすることになるからです。

もちろんムクの材料はフローリングに限らず捨てがたい安らぎを感じさせてくれますが、人間の肌と接するときにはそれなりの処置と心構えが必要です。

竹という素材も昔より親しみ深い存在でもあり、硬くて水に強いのがムクの素材より優れた点でしょう。
また広く環境保護や省エネルギーにも一躍を担う存在でもあります。

現在の小生はこの竹の利用方法をムク板と合わせて考え、工夫を凝らして使ってみています。

2005年09月21日

洗面所とは個室でしょうか?

最近は住宅各室の役割?というより各スペース、各空間ごとの役割を考えてみています。
みなさんは洗面所、いわゆる浴室の前室をどんなスペースだと思われますか?

人間の生活習慣としてとらえると、お風呂に入る前のプライベートな準備スペースだから、隔離出来ることが最優先でそれ以上の工夫というか機能をプラスすることを拒否しがちではないでしょうか?
だから、ほとんどが廊下から90度にドアを隔ててターンした位置で視界を遮る場所にほとんどが設置されています。

だけど洗面や脱衣、洗濯という行為のくくりで眺め直してみると、家族全員が使い易い位置にほしいとは思いませんか。
それを簡単明瞭にしてしまったのが、こちらのSさん宅です。

写真で見て頂くと、直線的に幅の広い廊下のように見えているのは、手前から台所、室内物干し、洗面脱衣、浴室の順にほとんど同じ幅で連なっています。
人の動きを考えてみると簡単明瞭な解でしょう?!

解釈を拡大すると通り土間にフローリングを張ったような感覚で楽しいですね。

2005年09月20日

中庭がもつ意味

中庭というと何を思い出されますか?
多くの方が京都の町屋の風情を思いだされているのでは無いでしょうか。
では、その風情だけですか?お気に入りなのは?

設計者の中には、住宅で囲われたその空間は耐震的に良くない、と一刀両断に批判の対象にしてしまう方が、特に最近は多く居ます。
だけどそれだけの見識にプラスして町屋の風情くらいを上げる設計者ならば、住宅の設計は契約されない方がいいですよ。

この建物のこの中庭に対する建築主さんの評価は、三つありました。

画像をご覧になると凹形状になっていることがお分かりだと思いますが、この中庭デッキの奥が居間になっております。
まず一つは、居間周辺がまんべんなく明るく過ごしやすい。
二つ目は、敷地周囲が広いので視線を気にしなくて良い方向を与えられており、気持ちが休まる。
三つ目は、意外と奥まで風が通るので涼しい、ということでした。

京都の町屋もゴチャゴチャしたイメージがありますが、風の上昇があり涼しい風通しがあると聞いておりますし、建物の凸凹がもたらす心地よい現象を逃さない手はありません。
設計者としては、耐震性を確保した枠の中で、こんな楽しみを感じさせてあげたいものです。

こちらのお家の週末は、このデッキにテーブルを出して、家族みんなで小パーティーをすることが多いそうです。

2005年09月19日

床下空間は恐ろしくて覗けなかった?

あなたのお宅では床下部分はどんなですか?
ネズミの天国で人間世界ではないのでしょうか?
覗いたこともない?怖くて覗けない?

そんなことないよ、ちゃんと生かしてあるよ、といわれてもせいぜい台所の床下収納庫程度ではないですか?

実は、映ってないのですが、この家の下には、大地下道ならぬ快適な床下空間が広がっており、
床上と温熱環境が大差ないので、お昼寝室や地下物入れになっているのです。

床下は90センチとってあります、これは基礎断熱工法を取り入れてあるからです。

何度も繰り返しますが、この工法は床下を室内と同じ環境とすることが出来ますので、計画の仕方ではかなり得しちゃったと思える場合もたくさん考えられます。

なぜかしら、ご当地揖斐川町ではこんないいこと知らない工事屋さんばかりで、残念でなりません。やっぱり石頭は可愛そうです。

人に教えると損しちゃうから、これ以上詳しい話は書きません。

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